こんにちは、なくまるです!
引越しが決まりそう!と思って、先に今の部屋の解約を申し出たら
「審査に落ちて入居できなかった」「新居のクリーニングが長引いて入居日がずれた」
そんな想定外の事態で、“住む家がない”というピンチに陥るケース、実は珍しくありません。
不動産屋として現場でよく見かける「解約予告のタイミングミス」。
今回は、家賃をムダにしたくない気持ちは分かるけれど、焦って行動すると危険!というリアルな注意点をお伝えします。
ぜひ最後まで読んでいってください!
よくある失敗ケース
入居審査に落ちてしまった…
「今の家の家賃と、新居の家賃が被るのは避けたい」と考え、先に現在の住まいの解約予告を出したものの、肝心の新居の審査に落ちてしまい、住む家がなくなってしまった…というケースは実際にあります。
審査は早ければ3日ほどで結果が出ることもありますが、保証会社や管理会社の都合によっては10日〜2週間ほどかかる場合もあります。
そのため、「3日くらいで結果がわかるだろう」と早めの解約予告を出すのは危険です。
特に人気エリアでは物件の動きが早く、焦って次の候補を探すことになりがち。
結果的に条件を妥協するか、ホテルや実家での一時滞在を余儀なくされる人もいます。
トラブルを避けるためには、多少の家賃被りは仕方ないものと割り切って、審査が通ってから現在の住まいの解約予告を出すのがおすすめです。
クリーニングや原状回復が長引くケース
退去後に原状回復やクリーニングが入るのは通常の流れですが、引越しシーズンなど繁忙期になると、業者の手配がつかず作業が長引くことも。
◯日に引越しする予定だったのに「入居日がずれてしまった」「退去日までに入居できないかも...」というトラブルは意外と多いんです。
特に「退去日=新居の入居日」のようにピッタリで計画してしまうと、遅延が起きたときのダメージが大きくなります。
対策としては、入居予定日は余裕を持たせて設定すること。
物件によっては「◯日以降なら入居可能」という目安を事前に聞けることもあるので、不動産屋に早めに相談しましょう。
なぜ“住む家がない”状態に?よくある落とし穴とは
こうしたトラブルが起きる背景には、「退去と入居のタイミング調整の難しさ」と「家賃を無駄にしたくない」という心理が大きく関わっています。
賃貸では、退去するには通常「1ヶ月前予告」が必要ですが、入居できるのは「審査に通ってから」。
このタイムラグをきちんと計算せずに、「もうこの物件に決めたから大丈夫だろう」と思って解約予告を出してしまう人が少なくありません。
また、引越しには何かとお金がかかるため、できるだけ二重家賃は避けたいという気持ちもよく分かります。
しかし、その結果として住む家がなくなるリスクを背負ってしまっては本末転倒です。
不動産会社から見ても、「退去予定日が先に決まっている方」ほど、物件探しに時間の余裕がなく、焦って妥協する傾向が見られます。
そのため、無理のないスケジュールを組むことがとても大切なのです。
もしもの時に備える!家を失う前にできること
もし、家賃被りを避けるために早めに解約予告を出してしまい、審査に落ちたり、クリーニングが長引いて住む家がなくなってしまった場合、どうすれば良いのでしょうか?
こうした最悪の事態に備えて、以下の対応策を事前に知っておくと安心です。
一時的な仮住まいを確保する
もし、審査に落ちて住む家がなくなった場合、急いで仮住まいを見つけることが必要です。
ホテルやウィークリーマンションなど、一時的に住める場所を確保しておきましょう。
現住居の管理会社に相談する
新居の審査が遅れている場合、現居のオーナーさんに相談して、新居への引越しが長引いてしまっていることを伝えて、退去日を交渉することが重要です。
実際、筆者もお客様からの相談を受け、同じようなケースを何度も経験していますが、退去日を延長していただいたこともあります。
どうしても困った場合は、管理会社に相談することも必要ですが、最も大切なのは、引越しスケジュールに余裕を持って進めることを覚えておきましょう。
まとめ
家賃がかぶるのを避けるために、早めに解約予告を出すことがあるかもしれませんが、実はそれがトラブルを引き起こす原因になることもあります。
特に、審査が遅れて引越しが長引くことがあるため、解約予告は審査が通った後に出すのが一番安心です。
どうしても困った場合は、管理会社を頼ることも一つの方法ですが、最も大切なのは、余裕を持って引越しのスケジュールを組むことです。
スムーズに引越しができるよう、余裕をもってスケジュールを立てましょう!